公立幼稚園・私立幼稚園とよく聞きますが、実際のところ、何がどう違うのでしょうか?
今回は幼稚園の詳しい分類から、就職する上でのそれぞれの特徴まで、詳しく紹介していきます。
幼稚園の分類
幼稚園は大きく分けて、国公立幼稚園・私立幼稚園の2種類に分かれます。国立幼稚園とは、国立大学付属幼稚園のことをさし、もとは大学の研究対象として設置されたものです。
公立・私立の中にもいくつか種類がありますが、公立幼稚園は市区町村立幼稚園、私立幼稚園は学校法人による幼稚園がほとんどを占めています。
102条園とは、私立幼稚園の中の学校法人以外の幼稚園をさし、旧学校教育法の102条に記載されているため、このように呼ばれています。(現在は学校教育法附則第6条に記載)102条園は、小規模園が多く、学校法人化が促進されています。私立幼稚園の9割以上は学校法人です。
(参照:令和元年度文部科学省学校基本調査)
国立・公立・私立でなにが違うの?
幼稚園の分類がわかったところでそれぞれについて何が違うのかをみていきましょう。
項目別の特徴
図表はあくまで平均の目安であり、必ずしも私立より公立幼稚園のほうが給与が高い、平均年齢が高い、ということではありません。私立幼稚園は、園によって特徴が大きく異なり、給与も、先生たちの平均年齢も園によって大きく変わっていきます。
(参照:文部科学省の学校教員統計調査 H.28)
特に注目したいところが、教育スタイルです。
国公立幼稚園は、自由遊びを主軸としたのびのびとした教育スタイルになっています。海外の教育や、小学校教育の先取り・マーチングのような、特有の教育方法をとっているところはありません。
逆に、私立幼稚園の教育スタイルは、園によって大きく異なり、時には驚くような活動を取り入れていることもあります。
就職活動において、何を重要視するかは、人によると思いますが、教育スタイルは働くうえで重要なポイントです。ぜひ分類関係なく、色々な幼稚園を覗いて、自分にあった幼稚園を見つけてみましょう。
国立、公立、私立、就職活動内容が違う?
もう一つ、公立幼稚園の大きな特徴といえば、公務員試験を受けることです。
これは筆記試験を含み、一般教養・専門知識等があり、なかなかの難問になっています。また、公立幼稚園は数が少ない分、倍率も高く狭き門。園調べ・実技・面接練習に並行して、座学の勉強に力を入れる必要があります。
一方、国立・私立幼稚園は、採用試験内容も園によって異なりますが、筆記試験を設けている所は多くありません。気になる園の求人情報をチェックし、園にあった対策をしていきましょう。採用活動が活発な時期にそれぞれズレがあるため、スケジュール管理をし、国公立・私立両方にチャレンジすることもできます。
国公立志望・私立志望に関わらず、たくさんの園を見て多様な教育スタイルを知ることは、これから幼稚園教諭になるにあたり必ず財産になります。ぜひ、色々な園を調べて見てください。
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