視聴覚教材とはその名の通り、子どもの視覚や聴覚に直接訴えかける教材のことを言います。子どもは耳での情報のみでなく、目と耳両方から情報を得ることでより興味を示し、その記憶が体験として残ることから、多くの教育機関で活用されています。また、発達障がいをかかえた子どもの支援にも有効とされています。
幼稚園でも、多く取り入れられている視聴覚教材。広義では紙芝居や絵本もこれに含みます。
視聴覚教材は保育の味方⁉
何人もの天真爛漫な子どもたちを一人か二人で保育をする幼稚園の先生。
特に、新米の先生などは「どうやったら子どもが注目してくれるんだろう…」と悩む先生も多いと思います。できるだけ「こっちを見て!」と呼びかけるのではなく、自然と子どもたちが先生に注目したくなる仕掛けを作っていきたいところですよね。
そこで大活躍するのが視聴覚教材です。
今回は、これから教育実習を行う先生や、新米の先生にとって取り入れやすい視聴覚教材をご紹介します。
就職前に準備しておこう!おすすめ視聴覚教材
エプロンシアター
エプロンを舞台にし、ポケットから人形などを取り出したり、エプロンに付けたりすることで、物語がすすんでいくエプロンシアター。
「ポケットから、次は何が出てくるんだろう⁈」と子どもたちはワクワクし、釘付けです。
既製品も数多く販売されていますが、就職前に、世界で一つだけのエプロンシアターを手作りしてみるのもいいと思います。
指人形・手袋シアター
手遊び歌を題材にした指人形や手袋シアターは、新米の先生も取り入れやすい教材です。指人形・手袋シアターの強みはその大きさ。いつでもポケットに入れておくことができるので「あ!ちょっと今話を聞いてほしい!」「少しだけ、待っていてほしい!」など、とっさの時にも大活躍します。
パペット
複数人でパペット劇場をするのも、ひとりで演じるのも、楽しいパペット。ひとつのパペットを定期的に登場させると、子どもたちはパペットと友達になり、クラスの人気者になっていきます。子どもたちから「○○ちゃん会いたい!」という声が聞こえたり、パペットに手紙を出したり、電話をしたり、ごっこ遊びにもつながっていきます。年少さんで使ったパペットを年長さんまで引継ぎ、一緒に卒園式を迎える、なんてこともあります。ぜひ、パペットをクラス運営に活用してみてください。
いかがだったでしょうか?
新米の先生が取り入れやすい、三つの視聴覚教材を紹介しました。他にも、ペープサート、紙皿シアター等々、魅力的な視聴覚教材がたくさんあります。これらを上手に活用して、保育の引き出しを増やしていってください。
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