調布若竹幼稚園

遊びを通して主体性を育み、たくましい子どもに。

園バスが到着すると、ワクワクした表情で降りてくる子どもたち。園長先生と先生たちが「おはよー！」と一人ひとりに声をかけて出迎えます。今日はみんなが大好きなプールの日。1年を通じて安心して利用できる温水プールでは、子どもたちがボールで遊んだり、鬼ごっこをする姿が。そのいきいきとした笑顔には、体を動かすことの喜びがあふれています。
 

Education Story
 

たくさんの学びを得られる
1年を通じたプール保育
 

屋内に温水プールを完備し、1年を通じて『水を使った保育』を行っている調布若竹幼稚園。金子園長先生自身も幼少期から大学まで水泳に熱中していたそうで、現在も休みの日にはランニングや筋トレをしたりと、体を動かすことが好きだといいます。「創立者である父の影響もあり、小さい頃から当たり前に水泳をやってきました。年齢を重ね、幼少期から運動をしてきたことが財産になっていると感じます」と園長先生。

水の中で活動してみると、思い通りにいかないことや乗り越えなくてはならないことが沢山あることに気が付くといいます。子どもたちは普段園庭でやっている鬼ごっこをプールの中で挑戦してみたりと、楽しみながら『心身のたくましさ』を身に付けているそうです。

『遊びを通した指導により子どもの主体性を育む』を教育方針に掲げる調布若竹幼稚園。園長先生は、子どもの主体性だけでなく、職員の主体性も大事にしています。「日々の活動や行事も『ねばならない』では負担になるもの。先生たちがやってみたいことを経験するほうが、保育者としての手応えを感じられるはず。自分で考えたことを形にするからこそ、血の通った保育になると思うんです」。
 

子どもが自分で決めて行動する
プロセスを楽しむ幼児教育を
 

日常の活動も、進め方は担任の裁量に任されています。例えばお泊まり保育なら「去年の年長さんは泊まったけどどうする？」「ご飯や布団はどうしようか？」と子どもたちに声をかけながら、一緒に創りあげていきます。また、運動会恒例の年長クラス対抗リレーでは、「どうやったら勝てるかな？」と、子どもたち自身で走る順番や作戦を考えます。

「自分の考えを表現し、行動することで子どもの主体性が育まれていきます」と園長先生。どの活動にも共通しているのは、当日だけではなく、プロセスを大事にしていること。最初はお泊り保育に乗り気ではなかった子も、準備を進めていくうちに『やっぱり楽しいかも？』と様子が変わっていくのだとか。先生と子どもたちが色々なことを話し合い、一つひとつ積み重ねながら準備していくからこそ、かけがえのない時間になるそうです。

長い歴史の中で、地域との連携を大切にしてきた調布若竹幼稚園。四季折々の活動で地域の協力を得て、共に子どもたちを健やかに育てています。季節ごとに父子二代にわたって調布若竹幼稚園に通ったという家族が営む農園を訪問。耕したばかりのふかふかの土の上を歩かせてもらったり、トウモロコシなど野菜の収穫を体験させてもらったり。

「子どもたちに貴重な体験をしてほしい」という地域の方の想いがあるからこそ、毎年続けられている行事です。
 

Work Image

この園で実習して驚いたのは、とにかく先生たちの雰囲気が良いこと。一瞬で「働くなら絶対にこの園がいい！」と感じたので、他の園を見ることなく求人を待っていました」と話すのは、入職13年目の先生です。

今年で入職2年目になる先生も「実習を通じて、先生たちの仲の良さや職場環境の重要性を実感して、この園に決めました」と語ります。先生たちの間には「新人だからしなければいけない」という概念はなく、ベテランの先生が率先して掃除をするなど、誰もが協力し合う関係性が根付いています。

園長先生との距離の近さも、園の特徴です。仕事の割り振りなどは園長先生に相談しながら行い、みんなで業務の効率化を図っています。「園長先生は『早く帰りなね！』と声をかけてくださるので、遅くまで残ることはありません。

夏休みや有給休暇の取り方も、先生たちが休みやすいように園長先生が希望を聞いてくれるので、効率よく休めています」と、先生たちは口をそろえて言います。最近では、有給休暇を1時間単位で取得できるようになり、ライブに行ったり、ピラティスを始めたりする先生もいます。

プライベートが充実できる環境は心にゆとりを生み、職場での人間関係や子どもたちへの教育にも良い影響をもたらしています。