やまびこ幼稚園

Yamabiko Kindergarten
#食育・農業体験 #スポーツ・体育・体づくり #制作・表現・芸術教育

今日の積み重ねが明日の根になる、自然の中で育つ根っこ教育。

緑に囲まれた場所にたたずむ、やまびこ幼稚園。目の前には田んぼが広がり、季節の移ろいを感じながら、子どもたちはのびのびと過ごしています。畑で野菜を育て、泥だらけになって走り回る。ここには、五感すべてで自然とふれあう豊かな時間があります。
 

Education Story
 

いちばん大切なものは
目には見えない場所にある

 

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風に揺れる田んぼが目の前に広がり、小さなカエルの声に耳を澄ませながら園門をくぐると、人工芝の緑がまぶしい園庭が広がります。

そこには「もりのおうち」と呼ばれる遊具があり、子どもたちはロープをよじ登ったり、くるくるとすべり台を滑り降りたりしながら、元気いっぱい遊んでいます。先生が下から「やっほ〜!」と声をかけると、子どもたちも「やっほ〜!」と返してくれる。その明るいやりとりに、この園のあたたかい空気が詰まっています。

花を咲かせるには、まず根をしっかり張ることが大切。人も同じで、目には見えない“心の土台”を、丁寧に育てていきたい。そんな想いが、日々の保育に込められています。「あいさつができる、返事ができる、自分のことを自分でやる。そうした基本の積み重ねが、心の根になるのです」と、薄園長先生はいいます。

たとえば、トイレの前のスリッパが乱れていたら、その日の当番がすっと並べ直す姿が。誰かに言われたからではなく「そうするもの」と自然に体が動きます。

製作の時間には、子どもたちの「わからない」にとことん寄り添います。丸がうまく描けない子には「おててをグーにしてごらん」と声をかけ、その手の周りをなぞって見せる。目の位置がわからず顔の外に描いてしまう子には、自分の顔に手を当ててもらい「ここが目だよ」と一緒に確認する。自分で感じて、理解して、表現する。その小さなプロセスを、一緒に丁寧に紡いでいきます。

子どもたちの「根」が育つ場所は、どの瞬間も、大切な学びの時間になっているのです。
 

泥にまみれたあの日の笑顔は
季節を越えて心に残る花になる

 

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春の風がやわらかく吹くころ、やまびこ幼稚園の子どもたちは、田んぼの中へと足を踏み入れます。肌着になって「泥リンピック」のはじまりです。田植え前のぬかるんだ田んぼ。はじめて入る子の中には、足を取られて泣き出してしまう子も。でも、一歩一歩と進みながら、少しずつ泥の感触に慣れていきます。

「よーい、スタート!」の合図とともに、田んぼの中で始まるしっぽ取りゲーム。転んで笑い合い、ボールを追いかけ、泥だらけになって走り回る子どもたち。先生たちも本気で参加し、スライディングしてどろだらけに。歓声が上がって、気がつけば泣いていた子も笑って泥に飛び込んでいます。土に触れることで、ちょっとした勇気が育つ春の一日です。

夏になると、子どもたちは畑へと足を運びます。太陽の下で水やりや草取りをする姿は、まるで小さな農家さんのよう。育てているのは、トマト、きゅうり、ピーマン、オクラなど。年中さんは、とうもろこしの苗を植える前に、マルチシートを敷くところから自分たちでおこないます。「うんとこしょ、どっこいしょ!」と声をそろえ、黒いビニールを泥の上に慎重に広げる姿は、遊びではない本物の体験そのものです。

秋には、自分たちで育てたお米で、おにぎりパーティーを開催。給食の時間になると、教室に炊きたての香りが広がります。子どもたちは「ハートにしようかな」「大きいの作ろう!」と、おにぎりをにぎにぎ。思い思いの形に仕上げたおにぎりを、豚汁と一緒にほおばる時間は、自然の恵みを全身で味わう特別なひとときです。
 

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園内には、子どもたちの笑い声とともに、先生たちの「ありがとう」「助かったよ」という声も飛び交っています。やまびこ幼稚園では、先生同士の関係もとてもあたたかく、まるでひとつの大きな家族のよう。得意・不得意を伝えることで、支え合う文化が根づいています。

たとえば、運動遊びの指導に少し自信がない先生がいれば、得意な先生が「一緒にやってみようか」とそっと声をかけてくれる。行事の歌や振りつけが苦手でも、「こうすると楽しいかも」とアイデアを出してくれる。「できないけど、やってみたい!」と安心して言える空気があります。

この園には、やまびこ幼稚園の卒園生として、再び戻ってきた先生がいます。2年目のその先生は、16年前にやまびこを巣立った元園児。卒園のときに「やまびこの先生になる!」と宣言し、その夢をずっと持ち続け、今こうして実現しています。

そして、今彼女が一緒に働いているのは、当時の担任の先生。「私もこんな先生になりたい」と憧れていたあの頃。あたたかく見守ってくれていた先生と並び、「あのときの先生」のように、今は自分が子どもたちのそばに立っています。

「自分がしてもらったことを、今度は私が子どもたちに返したいんです」と語るその表情には、誇らしさと優しさがにじんでいました。
 

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編集コメント

先生が教えてくれた、かくれんぼでの一場面。「鬼になったお友だちは、目をとじて10まで数えてね」と伝えると、お約束をしっかり守り、小さな両手で目を覆う姿や一生懸命先生を探す姿に子どものまっすぐな可愛らしさを感じ心が和みました。日々の小さな出来事のなかに、子どもたちの育ちがたしかに見えてきます。自然の中で感じ、挑戦し、人とのやりとりの中で心を育てていく。そんな姿を、先生たちはそっと受け止め、寄り添いながら見守っているのが印象的でした。

Job Information

団体名 学校法人すすき学園 やまびこ幼稚園
園種別 幼稚園型 認定こども園
勤務地 〒811-3123 福岡県古賀市米多比1111-1
最寄駅 JR鹿児島本線「古賀駅」
HP https://susuki-group.com/susuki-academy/youchien/yamabiko/
教育スタイル #食育・農業体験 #スポーツ・体育・体づくり #制作・表現・芸術教育
園児数 300名
系列園情報
勤務時間 <平日>8:00~18:30
<土曜>園が指定した日のみ出勤
休日・休暇 日曜・祝日・土曜
年間休日:110日
*円行事の都合により出勤あり
*年間変形労働時間制
給与 <大卒>
基本給      :185,000円
固定残業・処遇改善: 28,000円
合計       :213,000円
<短大・専門卒>
基本給      :180,000円
固定残業・処遇改善: 28,000円
合計       :208,000円

<その他>前年度実績
賞与:あり
昇給:年1回
福利厚生・待遇 私学共済(健康保険・厚生年金)・雇用保険・労災保険
通勤手当:上限15,000円/月
住宅手当:上限30,000円/月 ※家賃額の半額
退職金制度:あり(勤続2年以上)
受け入れ内容 教育実習 アルバイト
受け入れ内容詳細 〔教育実習〕
【 日 程 】日程や期間については、学校等のご都合に合わせて受けいれています。
【問い合わせ先】お電話にて副園長宛にお問い合わせください。

〔アルバイト〕
お泊り保育のお手伝いをここ2年募集しております。決まり次第、都度お知らせしております。
Web対応 園見学 説明会
選考について ○選考内容
面接・筆記(一般・適性検査)・ピアノ
*ピアノは苦手でも大丈夫です

○試験日
9月以降随時実施

○お電話でお問い合わせの際に、MeetRii(ミーツリー)を見たとお伝えいただくとスムーズです。

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なお、しばらくたっても連絡がない場合はMeetRiiまでお問い合わせください。