厚木田園幼稚園

のびのび明るく生活し、心と体の発達を促す。

広い園庭には大きな遊具があり、中でもロング滑り台は子どもたちに大人気です。園の周りは緑が豊かで、隣の田んぼでは、お米が育つ様子を間近で見られるだけでなく、梅雨の時期にはカエルの大合唱も楽しめます。また、近くにある園の畑では子どもたちがさつまいもを育てており、成長を観察しながら秋には芋掘りを体験します。自然に囲まれた環境の中、のびのびと過ごす子どもたちの声が響きます。
 

Education Story
 

子どもたちの頑張りを支え
「できた」の笑顔を一緒に喜べる環境
 

「子どもたちが楽しそうに笑顔で過ごしている様子を見られると、やりがいを感じます」と教務の岩佐笑佳先生。園児と一緒に遊んでいる時、「先生大好き」と言われると、明日も頑張ろうと思えるそうです。
中学生の時に職場体験に来た事がきっかけで、園に就職を決めた岩佐先生。着任当初は、園の一年の流れや行事の練習、保育内容など不安なことが多かったそうですが、先輩の先生に相談しながら乗り越えたと話していました。
その後、妊娠中や子育てしながら働く今も、先生たちの連携とサポートで安心して働けているそうです。

この園は、園児の数が多く、職員も100人以上在籍する大きな園です。職員室では、大きなモニターを使って各学年の活動や流行している病気の情報を共有しています。また、担任以外の先生が子どもたちと昼食を共にする機会も定期的に設けられており、さまざまなクラスの子どもたちの様子を知ることができます。

園のロゴは「ハチ」のマーク。「ハチは体重に対して羽が小さく、本来飛べないはずの体なのに空を飛んでいる」という一説から、不可能なことも努力次第で可能になるという想いを込めて選ばれました。岩佐先生は、「園生活の中でも、最初はできなかったことに挑戦し、できるようになった子どもたちがたくさんいます。」と話してくれました。子どもたちの挑戦と成長を、多くの先生たちが温かく見守っています。
 

子どもたちのペースで挑戦し
のびのびと成長してほしい
 

園では週に1回、体操とスイミングの時間があり、体育専門の先生が10人ほど在籍して子どもたちを手厚くサポートしています。
体操では、跳び箱や縄跳び、鉄棒などに挑戦。できることが増えるたびに、子どもたちは自信に満ちた表情を見せてくれます。また、園の温水プールで行われるスイミングでは、水に慣れるところから始め、簡単な練習を少しずつ取り入れながら、子どもたちのペースに合わせて基本的な泳ぎ方を学んでいきます。なかには、水が怖くてプールサイドで泣いてしまう園児もいたそうですが、少しずつ水に慣れる練習を繰り返していくうちに、いつの間にか自分から潜れるようになり、水への恐怖心もなくなって笑顔で活動を楽しむ姿が見られるようになったそうです。
こうした活動を通して、体力がつくだけでなく、「着替えが早くなったり、服の整理整頓が上手になりました」と岩佐先生が話すように、生活習慣の中でも成長が見られるそうです。

園ではクラスを超えた交流の時間「なかよしタイム」が設けられています。この時間には、みんなで鬼ごっこをしたり、交通安全を意識しながらお散歩に出かけたりといった活動を通して、他のクラスのお友達や先生とも仲良くなるそうです。「子どもたちがのびのびと明るく過ごす中で、健康な生活習慣を身につけ、心も体も成長していくことが園の目標です。」と話していました。
 

Work Image

職員数は100人以上。新卒の先生からお孫さんがいる先生まで幅広い年齢層が働く幼稚園です。今年からは男性の保育士さんも仲間に加わりました。育児などの事情で一度退職した先生が再び戻ってきたり、卒園生が先生として就職してくることもあり、アットホームな雰囲気と繋がりの深さが園の魅力の一つです。

今年4年目の先生は、園生活の何気ない場面で子どもたちの成長を感じることが多いと話します。「外国籍の子が入園してきた際に、『日本語が話せなくて、みんなが言っていることも分からないかもしれない』と伝えたところ、他の子どもたちが自発的に寄り添い、ジェスチャーを使って園の生活の流れを教えていたんです。」と語りました。子どもたちの優しさと自発的な行動に、とても嬉しくなったそうです。

一方、30年以上勤める主任の先生は、「教え子が先生として戻ってきたんです」と嬉しそうに話します。「当時、発表会で幕が上がる直前に、先生とアイコンタクトをして心を一つにしたことや、その後、『頑張ったね』と褒めてもらって嬉しかったと教え子が話してくれたんです。」その教え子が今では一緒に子どもたちを育む側になっていることに感慨深い思いを抱いているそうです。

保育の現場では、「先生も楽しむ」ことを大切にしています。先生が楽しんでいる姿が子どもたちにも伝わり、笑顔の輪が広がります。「楽ではないけれど、子どもたちと関わる中で楽しいと感じてもらえる職場でありたい」と先生たちは語っています。